【報道】新学期は他校で授業 栃木県内小中3校 

下野新聞サイトより
『新学期は他校教室で授業 震災被害の黒田原小など小中3校』
(3月30日 05:00)
 東日本大震災が、新学期を迎える県内の教育現場も直撃している。校舎が損壊するなどして危険なため、那須町の黒田原小と宇都宮市の清原中央小が4月から数カ月間、近隣小中学校の空き教室や特別教室を借りて授業を行うほか、市貝中は閉校した芳賀町の小学校校舎を利用する方針を決めた。一方、県立高でも新年度から体育館や実習棟を使えない学校が計12校に及ぶなど被害が相次いでおり、授業だけでなく部活動などへの影響も懸念されている。

 県教委のまとめや下野新聞社の取材によると、県内全市町立小中学校計557校のうち、今回の震災で窓ガラスが割れるなど何らかの被害が出たのは408校。

 このうち校舎と校舎を結ぶジョイント部分が破損するなどして危険と診断され、近隣の小中学校の教室などを借りる学校は黒田原小、清原中央小、市貝中の3校。校舎の内外壁に亀裂が入るなどした高根沢町の阿久津小も他校教室の「間借り」を検討している。

 市貝中は教室棟の壁や柱にひびが入り、大半の教室で天井の一部が落下するなどした。新入生124人を含む生徒計363人は4月から、閉校した芳賀町の旧水沼小を利用。町中央公民館敷地内に仮校舎の建設を予定するものの、完成まで3、4カ月と見込む。

 新年度に児童計354人が在籍する黒田原小は、4月から1、2、3年生は町内の朝日小、4、5、6年生は黒田原中の空き教室などで授業を行う。校舎の修復工事は数カ月かかるとみられ、工事が完了次第、児童は黒田原小の教室に戻る。

 同校の髙梨睦校長は「保護者の協力で児童の机や椅子の搬出・搬入も無事終えた。自校給食は続ける方針なので、朝日小と黒田原中への搬送方法などを詰めていきたい」と話す。

 校舎の一部が地盤沈下のため傾くなどした清原中央小も、新年度から全児童473人(予定)が清原中の特別教室などを借りる。4月8日の始業式、同12日の入学式は清原中体育館で実施する。

 一方、県立高など計77校も窓ガラスや渡り廊下の破損といった被害が出たが、校舎については4月初旬をめどに復旧を図る。しかし計12校の体育館と実習棟は大規模な補修などが必要とされ、おおむね6カ月は使用不可能になるという。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20110329/484766

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