【報道】鉄道関係

<東日本大震災>三陸鉄道、存続の危機…復旧費用100億円
毎日新聞 4月2日(土)10時49分配信

トンネルから熊野川を越える高架橋が落下した三陸鉄道南リアス線=岩手県釜石市で2011年3月31日、稲垣淳撮影
 三陸のリアス式海岸沿いを走り、「さんてつ」の愛称で親しまれている第三セクターの「三陸鉄道」(盛岡市)が存続の危機に立たされている。東日本大震災で高架橋が崩落するなど、復旧費用は100億円かかるとの見方もある。会社単独の復旧は困難で、資金のめどがついても全面再開まで1年以上かかるという。

【東日本大震災 図説集】各地の被災状況、原発の仕組みや避難区域など

 ◇「地域の足なのに」

 三陸鉄道は県や沿線自治体などが出資して81年設立。北リアス線(久慈-宮古駅間71キロ)や南リアス線(釜石-盛駅間36キロ)を運行する。09年度は利用客約89万人。県などから1億円以上の経営損失補助金を受け、実質赤字状態だった。

 震災で、南リアス線は釜石市の唐丹(とうに)-吉浜駅間の高架橋が落下、釜石-平田駅間の大渡川鉄橋は橋脚にひびが入り、線路が寸断された。北リアス線も島越駅など駅舎が壊滅。同線は一部区間で運行を始めたが、南リアス線は損壊が大きく復旧のめどが立っていない。

 唐丹駅から月2回、釜石市内の病院に通う男性(85)は「電車がないと往復で数千円タクシー代がかかり、通院できない」。家族が同駅を利用する男性(52)は「復旧費が巨額なら廃線も仕方ないが、代替バスなど地域の足は残してほしい」と話す。

 現行の鉄道施設災害復旧費補助制度では、復旧工事費のうち国と地元自治体が各25%、鉄道事業者が50%を負担する。三セクは地元自治体が事業者分の負担も迫られるため、岩手県の担当者は「工事費に100億円かかるとの試算もある。国のさらなる支援なしに復旧は不可能」と頭を抱える。

 国土交通省の担当者も「今回の地震は通常の災害と異なり、被災自治体の負担は計り知れない。鉄道の復旧について国の補助率を拡大したり、違う枠組みによる支援も検討したい」と話している。【稲垣淳、阿部弘賢】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110402-00000019-mai-soci

東日本大震災:ひたちなか海浜鉄道、7月全区間再開へ 復旧費用2億円以上 /茨城
毎日新聞 3月31日(木)11時54分配信

 東日本大震災の影響で運休中のひたちなか海浜鉄道は29日、全区間再開が7月ごろとの見通しを明らかにした。復旧工事の費用は2億円以上という。
 同鉄道によると、勝田-阿字ケ浦間14・3キロのうち被害は▽レールのゆがみ13カ所▽土砂の陥没やがけ崩れ7カ所▽ホームの損傷5カ所--など28カ所で確認された。工期は3カ月で、重機を使った本格的な工事は4月から始まる予定だ。復旧費用とは別に、代行バスの費用と乗客減で3500万円ほどの損失が見込まれるという。【原田啓之】

3月31日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000095-mailo-l08

One Reply to “【報道】鉄道関係”

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です