高速乗合(路線)バスと高速ツアーバス

この手の話題も定期的に出ている気がする。
栃木県内発着の高速バスはほとんどが「高速乗合バス」で、足利中央観光が足利・佐野~免許センター線を(高速道路経由かどうかはわかりませんが)「高速ツアーバス」と同様の制度で運行しています。

つい数日前に、東北道下り線の本線上に停車していた高速バスにトラックが追突し、トラックのドライバーが死亡した事件の高速バスは「高速ツアーバス」の方です。

参考
国民生活センターの記事
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110721_4.pdf

『高速バス人気も、トラブル相談2.7倍に 「乗合バス」と「ツアーバス」の違いとは?』 
MONEYzine 8月14日(日)8時0分配信

 長距離の移動に高速バスを利用する人が増えている。例えば、東京-大阪間を、新幹線のぞみで移動すると1万3240円かかるが、JRの高速バスを利用すれば6000円前後ですむ。さらに、インターネット予約や早期予約割引などが適用されれば3500円まで安くなる。

 このように手軽で運賃が安いため、高速バスの利用者が増えているが、その一方で、高速バスに関するトラブルが急増している。国民生活センターによると、高速バスに関する相談件数は2006年度から増加傾向にあり、2011年度は前年同期比で2.7倍の相談が寄せられているという。そこで国民生活センターはホームページ上で注意を促している。

 トラブルの例としては、「『集合30分前から現地にスタッフが居る』と場所を指示されたが、教えられたのと似たような場所がいくつもあり、様々な色柄のバスがたくさん停車しており、バスを探しているうちに出発時刻を過ぎてしまった」といったものや「乗り場が、工事で変更されていたが、それまで使われていたバス停には案内すら出ておらず、いつも通りバスを待っていたら、乗り遅れた」などが紹介されている。

 このような相談が増えている理由の1つに「高速乗合バス」に似た「高速ツアーバス」を展開する事業者が増加したことが挙げられる。「高速乗合バス」と「高速ツアーバス」は、共に代金を支払ってバスに乗るため同じと思われているが、制度や事業構造が異なる。この違いを十分理解していないことが、トラブルの原因となっているケースも多いようだ。

 「高速乗合バス」は国土交通省から「路線バス」としての許可を得て、バス会社が運行している。「路線バス」としての許可を受けるために、運行ダイヤや運賃など細かい点まで国土交通省に届け出ており、決められた運行が義務付けられている。また、乗車場所にはバス停の「ポール」が必ず設置されているほか、事前に乗車するバス会社の名前が分かっているため、知らない土地で利用する場合でも迷いにくい。

 一方の「高速ツアーバス」は、旅行会社が「募集型企画旅行」として乗客を募集し、貸し切りバス会社に運行を委ねている。そのため、自分がどのバス会社のバスに乗るのか直前まで分からない場合が多く、乗り遅れるケースがある。さらに、「高速ツアーバス」はツアーの1つであるため、利用者のニーズに合わせ臨機応変に運行内容を決めることができるものの、「高速乗合バス」のようにバス停がないことから、指定された集合場所にたどり着けず、トラブルになるケースもあるようだ。

 「高速乗合バス」と「高速ツアーバス」は異なるサービスで、それぞれにメリットとデメリットがある。こうした違いを十分に理解して、トラブルに発展しないよう上手に利用したい。

(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)

最終更新:8月14日(日)8時0分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110814-00000000-sh_mon-bus_all

2 Replies to “高速乗合(路線)バスと高速ツアーバス”

  1. 深夜の高速を走ると、既存の路線バスより観光バスを多く見かける様な気がします。

    私は規制してほしいなと思いますね。

    結構、運転がこわいことが多いから。

    関東バスもこわいけど(^^)

  2. > sirokumaさん
    高速ツアーバスのみならず、規制緩和で貸切バス会社が増えたこともあり、耐用年数を超えてバスを使用した等により、高速道路走行中に発火してバスが燃えたというニュースも時々あります。

    高速ツアーバスや1000円高速の影響で、高速乗合バスの収益が悪化して、高速乗合バスの売上で何とか維持していた生活路線バスも廃止せざるを得なくなった会社もあります。

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