空家については、放火とか防犯上や景観などで、各地で問題となっていますが、北海道では、雪の重みで倒壊が相次いでいるようです。
所有者がいても、遠方だったり、今売ると損するといって、管理もせず手放しもせずというのが多いようです。
yahooニュース・読売新聞
『大雪で空き家の倒壊続く…北海道、撤去には壁も』
読売新聞 2月22日(水)20時19分配信
大雪が続く北海道岩見沢市を中心とした空知地方で、空き家の倒壊が相次いでいる。
けが人こそ出ていないが、除雪が進まず崩れる恐れのある空き家の隣人が、避難する事態も起きている。
砂川市は空き家の調査を行ったが、所有者が判明しないものも多く、「私有財産」が壁になり、勝手に取り壊すこともできず実効性のある対策が打てていない。自治体の中には条例で撤去への道筋を開こうとする動きもある。
時折、吹雪となった21日、砂川市は、国道12号沿いにある3階建て空き家の一部の取り壊しを始めた。この空き家は、雪の重みで19日に3階部分が壊れ、倒壊のおそれが出たため両隣の2世帯に避難を要請。国道も念のため片側を通行止めにし交互通行にしていた。
市は建物の所有者に連絡を取ろうとしたが、すでに死亡していることが判明。「勝手に手をつけることはできない」として、親族の同意を取り付けて撤去を始めた。
調査で市内の空き家30軒が雪でつぶれる危険な状態にあることが分かり、対応を求めて所有者に文書を郵送したが、5軒はあて先不明で差し戻された。市の担当者は「所有者を捜し出すのも一苦労。その間にも雪は降る。時間がない」と焦る。
岩見沢市でも19日、空き倉庫が倒壊する恐れがあり、隣のアパートの住人ら5世帯9人が近くのホテルなどに避難した。ホテルはアパートの大家が手配した。一夜明けると、倉庫はつぶれ、雪の塊が窓ガラスを割り、アパートの部屋に入ってきていた。アパートに住む女性は「自分の部屋は無事だったが、壊れる前にどうにかしてほしかった」とゾッとした様子で話していた。
空き家は古いものが多く、中で暖房を使っていないため屋根に積もった雪は解けにくく、重みを増していく。岩見沢市は緊急措置として35軒の雪庇(せっぴ)の除去や雪下ろしを実施。空き倉庫も近く実施予定だったが、間に合わなかった。 最終更新:2月22日(水)20時19分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120222-00000279-yom-soci
yahooニュース・毎日新聞
『倒壊:美唄の旧映画館、雪の重みで 隣接住宅など被害 /北海道』
毎日新聞 2月19日(日)10時55分配信
17日午後10時55分ごろ、美唄市大通西1北1の旧映画館「びばいシネマ」の建物が雪で倒壊した。建物は木造モルタル2階建てで間口約20・5メートル、奥行き約24メートル。一部の壁を残しただけでほぼ完全に崩れ、がれきが東側の空き地に止めてあった乗用車や近くの住宅と美容室店舗の壁や窓ガラスを壊した。
美唄署によると、住民らにけがはなかった。
現場はJR美唄駅の北西約200メートルの市街地。建物は70年以上前に建てられ、映画館として使われてきた。約5年前に閉館した。1月27日に雪の重みで屋根が押しつぶされていた。【吉田競】
2月19日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120219-00000020-mailo-hok