学習指導要領で、習っていない漢字は自分の名前でも書くなと指導

最初見たときの印象とかであだ名とか決まったりする場合、たいへんなことになりそう。
後半のように、ふりがなを書くのを必須にしたほうが、のちのち本人のためでもあるかも。
税務署とか役所等へ出す様式でも、ふりがなの所にふりがなな書いていない、郵便番号のところに郵便番号が書いていないなどで、本人に再確認したりありえますので・・・。

ニュースポストセンブンより
『キラキラネームの増加で「名前の3分の1も読めない」と教師』
2012.03.02 07:00

「し水」「中の」「わた辺」…いったい何と書いてあるのかと思いきや、これらは小学生たちが書いた自分の名前だ。「習っていない漢字は平仮名で」──そんな学習指導要領に“縛られた”結果である。
 平仮名と漢字を交えて名前を表記することを「交ぜ書き」というが、このような表記の仕方がうまれた背景には、当て字など、読み方がわからない名前が増えていることもあるようだ。

 明治安田生命の「名前ランキング」によると、2011年生まれの子供で、いちばん多かった名前は「陽菜(ひな)」と「結愛(ゆあ)」。5位には「心愛(ここあ)」と芦田愛菜(7才)と同じ「愛菜(まな)」がはいった。いずれも当て字を使った名前だ。
 また、「希星(きらら)」「来桜(らら)」「絆星(きら)」「月(あかり)」など、いわゆる“キラキラネーム”といわれる難読の名前も増えており、「天響(てぃな)」など、ルビをふってもらわなければ、とうてい読めないような名前も多い。

 それだけに、「みんなが読めないから」という理由で、漢字を使わせない現場の事情もわからないではない。ある小学校教諭は、こう本音を漏らす。
「英語読みをさせたり、大人も読めないような難解な漢字を使ったり。子供は誰も読めませんよ。正直いって、私でも新入生の名前の3分の1は読めません」

 いまの流れが続けば、いずれは「当て字」の名前のほうが多くなる可能性もありそうだ。埼玉県在住の主婦がいう。
「小1の娘にこういわれました。『名前を書くときは平仮名じゃないといけないんだよ。だって、落とし物を拾っても誰のだかわからなくて、届けられないから。いちいち先生に聞きに行かなきゃいけないじゃん』って。確かに…と納得してしまいました」
 だが、交ぜ書きすることで、かえって名前が読みにくくなってしまうケースもあるようだ。

「同じクラスに『咲心』と書いてクミちゃんと呼ぶ子がいるんですが、2年生でまだ『咲』の字を習っていないから、展示物には『く心』と書いてある。“えっ? クシン(苦心)ちゃん?”と読み間違える親御さんも多いんです。『桜空』と書くサラちゃんは、展示物には『さ空』ちゃん。かえってわかりにくいと思うんですが…」(34才・主婦・神奈川県)

 ある小学校の教師は、こういい切った。
「フリガナをふればいいだけの話で、漢字を書かせない理由にはならないはずです」
 交ぜ書き問題に警鐘を鳴らす立命館小学校副校長の陰山英男さんは「書いてもいい」からさらに一歩進んで、「書かせるべき」という立場を取る。
「たしかに、いまは当て字が多いので、初めて目にするとどう読むのかわからない名前もあります。でも、読めないならその場で教えればいいし、子供同士で教え合ってもいい。当て字であろうが、漢字でつけられたものであれば、漢字で書かれたのが本当の名前。相手を尊重するという意味でも、その漢字を読めるようにすべきです」(陰山さん)

 そのうえで、こう続ける。
「1年生のうちは漢字で書くことが難しいこともあります。しかし、2年生になったら漢字で書かせるべきです。あまり知られていないかもしれませんが、低学年の『生活科』の授業では、自分の名前の由来を学習する時間があります。親がどんな思いで子供の名前をつけたのか。それを知ることで、自分の名前を大切にしようというのが狙いです。教師が名前を漢字で書かせないのは、こうした名前の指導をしていないということにほかなりません」

※女性セブン2012年3月15日号
http://www.news-postseven.com/archives/20120302_91724.html

3 Replies to “学習指導要領で、習っていない漢字は自分の名前でも書くなと指導”

  1. 名前って、アイデンティティの根幹を成す要素だから、その名前がなんであれ、漢字で書いた方がいいと思います。

    幼稚園や1年生で全員ひらがなで書くのとは違いますよね。幼稚園や1年生では、一律ひらがなの方がいいと思いますが…

    確かに、いわゆるDQNネーム( http://dqname.jp/ )が増えすぎて、管理する側はふりがなが要るかもしれませんが、それは管理する側の話で、読まれないことも、白い目で見られることも含めて、自分だけの、自分だけに付けてくれた名前なのですから、自分を大切に思う自己肯定感のうえに、他者を事故と同様に尊重するこころを育むためには、まず、自分の、そしてお友達の『名前』を大切にする教育が必要だと思います。

    それにしても、当て字命名はしっかり否定することが必要だと思います。

    思春期になって、社会人になって苦しい思いをするのは名付けた親じゃなく、名付けられたこども、本人です。

    読めるか、読めないかは『自分の名前』とは別の(他者の)問題だし、読み方がわからない珍しい名前は教えてあげればよいことなので、自分で自分の名前(持ち物シールとか名札とか)にふりがなをふる必要はないと思います。

    同姓同名は同じクラスにしないと思いますし。

    お習字の時間にも自分の名前のふりがなを書く子がいましたが、自分の名前が大嫌いだそうでした。女の子の名前に多い漢字を当て字にして男の子の名前に読ませてるんですよね。

    親が、生まれてきたこどもが男の子でも女の子でもいいように画数で決めた名前だそうです。

  2. 記事では学習指導要領のせいのように書いているが、学習指導要領には細かいことは書かない。

    「学習指導要領解説」には

    「漢字の指導については,日常生活や他教科等の学習における使用や,読書活動の充実に資するため,上の学年に配当されている漢字や学年別漢字配当表以外の常用漢字についても,必要に応じて振り仮名を用いるなど,児童が読む機会を多くもつようにする。」

    とある。

    学習指導要領がどうのではなくて、現場の教師たちが考えた指導法の話しでしょうね。

    教科書会社が出してる指導書に「習っていない漢字は名前もひらがな」があるかもしれないが、その可能性は低い。

    氏名を漢字で書いて振り仮名が妥当なところかな。

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