岡電3010号 今秋に日光へ里帰り 来春一般公開

元東武の日光軌道線の車両が、同線の廃止後に岡電に譲渡。
岡電で昨年引退した車両が、今回無償譲渡先を募集した結果、日光に里帰りという記事。各新聞等が報じているけど、約10年前に、1両里帰りしていることは、どこも報じていないのが気になる。
鉄道車両の保存展示は、子どもや心無い人のいたずらとか盗難による部品の破損や損失のほか、屋外で屋根とかもなければ雨風に加えて冬季は雪の重みで、傷みが進みやすいけど、その辺の対策はしっかりしてもらえるのかが気になる所。

毎日新聞の記事で、6台が岡電に譲渡とあるけど、日光軌道線100形10両全車が岡電に移っているので、この部分は正しくないです。
既に廃車となって解体(一部部品は新車に転用)されたのが6台なので、これと混同しているのかな?

下野新聞サイトより
『日光の路面電車、今秋にも里帰り』
(6月25日)

 約45年前まで日光市内を運行し、現在は岡山市の「岡山電気軌道」が所有する路面電車車両1台が霧降高原の観光施設「チロリン村」に無償譲渡されることになり、24日、同市内で認定証の授与式が行われた。車両は今秋帰郷し、来年5月5日から同施設で一般公開される予定。

 この路面電車は、旧国鉄日光駅からいろは坂の手前までを走っていた「日光電気軌道」の車両。1968年の廃線まで約15年運行した後、岡山電気軌道が譲り受けた。

 同社が開業100周年記念事業として、現役を引退する同車両の無償譲渡先を募っていたため、チロリン村社長の山本雄一郎さん(61)が応募し、仲間と帰郷運動に取り組んでいた。

 車両は長さ12メートル。外観は日光時代と異なり、水色のチェック柄に衣替えしている。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120624/812640

毎日JPより
『路面電車:古里へ 「日光でもう一踏ん張り」 岡山電気軌道から「チロリン村」山本氏に譲渡 /栃木』
毎日新聞 2012年06月25日 地方版

 かつて日光市内を走っていた「日光電気軌道」の路面電車が、帰ってくる。廃線後、活躍していた岡山市の岡山電気軌道が開業100年を記念した「無料譲渡」を企画し公募。日光市の霧降高原で観光施設「チロリン村」を経営する山本雄一郎さん(61)が応募し熱意が通じ、24日に同社で譲渡された。山本さんは「日光で、もう一踏ん張りしてほしい」と話した。早ければ9月にも、チロリン村にお目見えする。

 日光に路面電車が開通したのは1910(明治43)年。当時の日光町と古河鉱業が出資し、日光電気軌道を設立。精銅所への資材運搬と観光客を輸送した。日光駅から標高差約300メートルのいろは坂の上り口、馬返までの約10キロを約1時間で結んだ。その後、東武鉄道と合併したが、モータリゼーションの波には勝てず、68(昭和43)年に廃止された。

 その後、車両6台は岡山電気軌道に譲渡され、3台が現役。今回、帰ってくるのはそのうちの1台。53(昭和28)年に製造され、69(昭和44)年から岡山を走っていた。

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20120625ddlk09040013000c.html

2 Replies to “岡電3010号 今秋に日光へ里帰り 来春一般公開”

  1. そうだよね?
    > もう一台
    おぼろげな記憶があったんだけど、
    どうなってるの?
    > 保管状況
    これは本気で怖い。
    審査に一定の条件はあったみたいだけどね。

  2. > うすいさん
    10年前に里帰りしたのは、岡電3009号(東武103)です。
    解体という話は出てないので、現存しているのではと思います。

    ちなみに、今回里帰りするのは3010号(東武109号)で、何気に岡電では続番なのです。

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