「争点をLRTに絞れば勝てる」

LRT計画永久凍結を訴えて、民主党候補が選挙に出て当選したとしても、医療・介護・福祉・教育へ重点的に予算配分したけど、財源が不足のため。あるいは、「LRT等の新設による交通渋滞改善等の利便性の向上が図られない」のを理由に大企業が撤退したので、個人住民税の税額を引き上げます。」とか、言い出しそうな気がします。
今の民主党政府を見ていると特に。

読売オンラインより
宇都宮市長選 民主が断念 知事、2県議補選も

知事選と宇都宮市長選の候補擁立断念を決め、記者会見する松井幹事長(左)と佐藤選対委員長=22日午後8時20分頃、宇都宮市内で
 民主党県連は22日、常任幹事会を開き、11月18日投開票の宇都宮市長選と県議2補選に独自候補を擁立しないことを決めた。同日投開票の知事選の候補擁立断念も正式決定した。県内主要選挙の見送りという、政権与党として県民に選択肢を与えられない異例の事態となった。県連は党勢立て直しが急務となる。

 県連の松井正一幹事長は22日夜、常任幹事会後に記者会見し、「本当に申し訳ない」と述べ、時折目に涙を浮かべた。佐藤栄選挙対策委員長は、「次期衆院選をにらむ中では、国会議員による支援活動も難しい」などと、断念に至った背景を説明した。

 同市長選への対応を巡っては、佐藤栄一市長が導入を推進するLRT(次世代型路面電車)に反対姿勢の県連が、今年8月以降、「争点をLRTに絞れば勝てる」と候補擁立を急いだが、県連の打診を引き受ける人材は現れなかった。

 知事選の独自候補擁立断念は4回連続。県連は昨年末、「新年度予算をふまえて福田県政を評価し、早い時期に方向性を決めたい」としていたが、離党者が相次ぐなどした党本部の混乱で地方選への準備は滞った。

 県議補選のうち、小山市・野木町選挙区(欠員1)は「重点選挙」の位置づけだった。次期衆院選をにらみ、地元には9月下旬、党県第4区総支部を設立したばかりだからだ。だが、最大の支持組織である連合栃木への擁立要請は不調に終わった。那須塩原市・那須町(同)については、みんなの党の渡辺代表の地盤が強固なこともあり、当初から擁立に消極的だった。

             ◇

 県議補選の立候補予定者説明会が22日午前、県庁で開かれ、小山市・野木町選挙区と那須塩原市・那須町選挙区にそれぞれ2陣営が出席した。小山市・野木町選挙区については、民主党県連も候補者を「未定」として職員を出席させたが、同夜になって断念を発表した。

〔解説〕◇組織未熟で戦略不足、主要選挙で「不戦敗」

 政権与党として初めて迎える県内の主要選挙をそろって「不戦敗」で迎えることになった背景には、民主党の地方組織の未熟さや選挙に向けた戦略不足がある。

 宇都宮市長選に向けては8月、LRT導入反対を掲げて対立軸を明確にするとの戦略を打ち出したが、前回選後、反対を訴える活動はほとんどなく、唐突さは否めなかった。福田知事が優位に立つ知事選では、伍して戦える人材を育てることができていなかった。2010年参院選でベテラン議員が落選し、指導力不足が続いたためでもある。

 民主党県連が存在感を示せる場は当面、次期衆院選しかなくなったが、読売新聞が今月行った世論調査の政党支持率は、自民党の28%に対し、民主党は18%。早急に組織を強化しない限り、活路は見いだせない。(石川千佳)

(2012年10月23日 読売新聞)

3 Replies to “「争点をLRTに絞れば勝てる」”

  1. > うすいさん
    通勤バス運行に毎年数億円支出している企業もあるようなので、近年相次いでいる部門閉鎖・縮小による工場閉鎖で、他の工場とのコスト削減率を考えると、ありえない話ではないと思います。

  2. > サルビアさん
    それは表向きの理由にはならないよね。
    いざ撤退するときは国際競争力が、とか、もっと大きな理由立てがあるでしょう。
    市側の便宜として論議はすべきと思うけど、
    それだけを理由とするとコスト論を持ち出す人がいるよね。
    実際撤退されるともっと大きな痛手になるけど、
    そのあたりをうまく表現できるといいのかも。

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