プリウスは、ひもでつながっているから、給油キャップを閉め忘れたことはないけど、レシートを取り忘れたことが2回ほど・・・。
『給油キャップ:閉め忘れにご注意 セルフ式スタンドで多発』
毎日新聞 2013年01月05日 14時30分(最終更新 01月05日 15時01分)
閉め忘れてガソリンスタンドに残された給油口のキャップ=福岡市で、近松仁太郎撮影
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自分で給油するセルフ方式のガソリンスタンドの増加が、思わぬ危険な忘れ物を生んだ。それは、車の給油口のキャップ。「2日に1個は置き忘れがある」とも言われるほど。ガソリンは揮発性が高く、過去にはキャップの閉め忘れが原因で爆発して男性ドライバーが重傷を負う事故も起きており、ガソリンスタンドや消防局は注意を呼びかけている。
福岡市中央区にあるスタンド「Dr.Driveセルフ薬院SS」。吉村光弘マネジャー(35)がかごいっぱいのキャップを見せてくれた。どれも自分で給油したドライバーがキャップをしないまま置き去りにしたもの。そんなキャップが2日に1個は見つかるという。
店によると、深夜0時から早朝5時ごろまでに置き忘れが見つかる例が目立つ。後日取りに戻るドライバーもいるが、店には常時20個程度が残るという。「60個ほどたまった時もあった。給油後、キャップを閉める前に釣り銭を取りに行き、そのまま忘れてしまうケースが多いようです」と吉村さん。
福岡市消防局指導課によると、ガソリンは揮発性が高く、その蒸気の比重は空気の3〜4倍。給油口から漏れたガソリン蒸気は地面をはうように広がり、離れた場所で引火する可能性もある。「密閉された車庫など蒸気が滞留したところに火を近づければ危険です」と土井良朗弘(どいら・あきひろ)係長は注意を促す。
消防庁によると、火災統計にキャップの閉め忘れが原因のまとめはないが、過去に重傷事故も起きている。
北海道根室市で97年6月、男性が車のトランクを開けようとした際に爆発し、腰の骨を折るなどで約5カ月入院した。その後の根室市消防本部の調査で、事故2日前に男性が給油した際、スタンド従業員がキャップを閉め忘れていたことが判明。男性は「車を停止させる度にガソリンのような臭いがし、燃料の減りが早かった」と振り返った。
市消防本部は「給油口からガソリンが気化して車内の穴を通してトランク内に充満し、くわえたばこをしたままトランクを開けたために引火した」と推定する調査報告書をまとめた。
自動車メーカーは置き忘れ防止の対策を進めており、最近の車種ではキャップと車体をワイヤでつなぐなどの工夫がされている。トヨタ自動車広報部は「閉め忘れるとの声が多く、05年ごろの車種から順次、切り替えている」という。