梅田の循環バス 10分間隔で運賃は100円→将来は無料化

ほんとに活性化するならば、10分間隔以下の本数は必要ですね。

運賃収入による採算を求めるものではないことは、確かなようです。

 

 

読売オンラインより

 

100円バス、貸自転車…うめぐる 車いらず

 JR大阪駅北側に大型複合施設「うめきた・グランフロント大阪」が開業する26日から梅田一帯に新たな移動手段が導入され、交通事情が変化しそうだ。大阪駅を起点にひと乗り100円の循環バス(1周約4キロ、30分)が運行するほか、大都市では珍しいレンタサイクルの貸し出しがスタート。マイカー利用者を周辺駐車場から循環バスに誘導する「パークアンドライド」も始まる。商業圏が広がるキタの街を効率よく、あちこち巡ってもらおうという狙いだ。

 「梅田をぐるっと巡る」の意味から、バスは「UMEGLE(うめぐる)―バス」、自転車は「UMEGLE―チャリ」と命名。開発事業者でつくる社団法人「グランフロント大阪TMO」が計画を進めてきた。

 

 バスは、大阪駅から「茶屋町」「西梅田」「JR北新地駅」など12の停留所を回るコースが決定。午前10時から午後9時まで、10分間隔で走る。大人100円、小学生以下50円の運賃は最終的に無料化を目指す。

 先例として東京・丸の内で2003年から、周辺企業が協賛金を出して無料運行する「丸の内シャトル」があるが、グランフロントでも「バス効果で新たな人の流れができれば、客を誘導したい企業や店舗には魅力的なはず。出資を求めていきたい」と意気込む。

 さらに、パークアンドライドは駐車場6か所と連携。今後、数を増やし、今年秋をめどに、循環バスに乗り換えれば割引が受けられる仕組みも導入する計画だ。

 

 レンタサイクルもまずは30台を用意。グランフロント内に拠点を設け、1時間200円(以降1時間100円)で貸し出す。秋以降、拠点や台数を増やして「乗り捨て型」にする。

 都市部では横浜市や広島市などでレンタサイクルの導入例があるが、観光客向けの色合いが濃い。大阪では、「ヴェリブ」の名で市民の足として自転車の貸し出しが定着しているパリをイメージするという。

 いずれも梅田を訪れる人の増加が予想される中、ショッピング客らの「回遊性」を高めるとともに、交通環境の改善にもつなげたい考え。大阪市や大阪府警も「慢性的な渋滞や違法駐車の解消に一役買ってくれれば」と期待する。

 

 斎藤峻彦・近畿大名誉教授(交通政策)の話「ミナミに比べキタは商業施設が分散し、循環バスなどの需要は大きいはず。絶え間なく循環バスを運行し街の活気を取り戻したデンバーなど米国の都市の例もあり、運賃での儲もうけは度外視してでも進める価値がある。ニーズに応じてルートや本数を修正するなど、柔軟性を持つことも大切だ」

(2013年4月17日  読売新聞)

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