利用低迷の網走バス 乗客増へ戸別訪問 不便の指摘 改善へ

北海道新聞サイトより
『利用低迷の網走バス 乗客増へ戸別訪問 10月まで千戸目標 不便の指摘 改善へ』
(06/06 16:00)
「最近バスをご利用されましたか」と尋ねる網走バスの社員ら
 【網走】利用者が減少している網走バス(網走市)は、小沢友基隆社長を先頭に、戸別訪問のアンケートを始めた。同様の取り組みで市民の生の声を運行に反映して増収に転じた十勝バス(帯広市)を参考に、利用者増につなげたい考え。小沢社長は「不便な点をどんどん改善したい」と話す。

 「バス停の場所が分からなくて」。5日午後、同市つくしケ丘の住宅で女性が話すと、同社長らは「実はすぐ近くにあるんですよ」と説明を始めた。聞き取り後、女性は「駐車場がない所に行く際は、使ってみようか」と時刻表を受け取った。

 地方の人口減少で、バス会社の経営はどこも厳しい。網走バスの市内などの路線バス利用者は2002年に140万3425人だったが、10年後の12年は99万6813人まで落ち込んだ。

 一方、沿線住民を訪問調査するなど地道な取り組みをした十勝バスは12年に、40年ぶりに増収に転じた。網走バスは2月に十勝バスを視察し、5月中旬から、利用頻度が高い「つくし線」が通るつくしケ丘を皮切りにアンケートを開始した。バスの利用状況や自動車免許の有無、自動車運転が困難になった時の外出方法、外出時間帯などを尋ねる。

 約2週間で60戸を訪れた。「コミュニティーセンター内にバスの時刻表が無く、帰る時に不便」との声があり、早速4カ所のコミセンに時刻表と地図を掲示。また「冬にバス停で待つのがつらい」との声には、利用人数が多いバス停に屋根などの設置を計画する。

 小沢社長は「住民の外出時の選択肢に、路線バスを加えたい。10月までに千戸訪問が目標」と話している。(米田真梨子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/471865.html

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