虐待保護犬、少しずつ元気に

下野新聞サイトより
H26/4/24朝刊

 上三川町の男性方の劣悪な飼育環境下から保護された犬が、新たな飼い主の下で犬本来の元気な姿を取り戻しつつある。1月下旬、芳賀町西水沼の手塚夫妻が引き取った雄犬は当初、極度におびえていた。「なると」と名付けられ、約3カ月がたった今では、足を投げ出しいびきをかいて寝るほど心を開いているという。

 排せつ物や死骸が放置されたまま、狭いケージ内に複数匹が飼われていた上三川の虐待事件。県はなるとを含む成犬10匹を昨年6月緊急保護し、新たな飼い主を募ることにした。

 なるとのほか、室内外で3匹の犬を飼う手塚夫妻。この事件で保護された犬を引き取るきっかけは、奥さんが勤める動物病院を訪れた人の言葉だった。

 「あの犬たちは、保護されたところで幸せになれないよね」。会話の中で発せられた何げない一言に奥さんは心を痛め、引き取りを考えるようになった。

 保護犬たちの輪に入っていけないような性格だったなるとの引き取りを決めたのはご主人で、命名は奥さん。どの犬を引き取るか、葛藤しながら食べたラーメンから名付けた。

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 保護された10匹のうち7匹の飼い主はまだ決まっておらず、県が引き続き募集している。問い合わせは県動物愛護指導センター電話028・684・5458。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20140424/1573349

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