プロ縄跳びプレーヤー 生山ヒジキさん

会いたい・聞かせて

プロ縄跳びプレーヤー 生山ヒジキさん /栃木

毎日新聞2017年1月5日 地方版栃木県

生山ヒジキさん

「竹」の魅力も伝え 生山ヒジキさん(35)
プロ縄跳びプレーヤーの生山ヒジキさん(35)は縁あって真岡市に1年間滞在し、栃木の魅力発信と縄跳びのおもしろさを伝えてきた。跳び始めてすぐに体が温まることなどから、冬の時期に多く行われる縄跳びの季節到来に合わせ、生山さんに活動内容や普及に込めた思いなどを聞いた。【野口麗子】

--プロの縄跳びプレーヤーとして、どんな活動をしていますか。

◆私は「なわとび小助」というロープパフォーマンスチームの代表を務めています。30秒間で何回後ろ跳びができるかなど縄跳びのギネス記録を六つ持っていて、その技術を生かしてイベントにも出ています。子どもを中心に20万人に縄跳びを教えた経験もあります。

--栃木県にはいつ、どのような経緯で来たのですか。

◆縄跳びの普及活動をしていた時に、まだ行ったことのない地域で広めたいと考えていました。そんな時、栃木県の観光資源をPRする観光パフォーマーを募集していることを知り、応募したのがきっかけです。2012年に真岡市に来て、1年間住みました。




--縄跳びは観光資源になりましたか。

◆県内を飛び回り、茂木町では竹が多く生えすぎて処理に困っていることを知りました。竹が多すぎると、土砂崩れが起きたり、民家に倒れかかってきたりして、危険だと分かりました。そこで、切った竹を縄跳びの持ち手に使ったらどうかと考えました。茂木町の竹を使った縄跳びを子どもたちと作り、縄跳びの体験教室のイベントを開いたらどうかと思いつきました。私のパフォーマンス見学なども含めたイベントを県内で4回、愛知県など県外でも複数の場所で開催できました。栃木の知名度アップと縄跳びの楽しさの両方を伝えられたと思います。

--竹の縄跳びの特長を教えてください。

◆竹は丈夫なので、壊れにくいです。竹を切って持ち手を自分の好きな長さに変えられるので、オリジナル縄跳びを作れるのも魅力的だと思いました。竹縄跳びを作るために、地元の方々にはたくさん協力してもらい、感謝しています。

--縄跳びの普及活動を通して、子どもたちに伝えたいことは。

◆縄跳びって技ができないとつまらない、とやめてしまう子どもが多いですよね。私は高度な技ができなくてもおもしろいんだと伝えたい。例えば、縄を胸の前でクロスさせて止まるかっこいいポーズを作って止める技などもあります。こういう技を教えると、子どもたちはとても喜んでやる気を出すんです。真岡市で過ごした後、現在は東京都内に住んでいますが、その後も毎年数回は縄跳びイベントや指導で栃木県を訪れています。茂木町産の竹縄跳びをいずれは商品化し、竹縄跳びと縄跳びのおもしろさを栃木で広める活動を続けていきます。

聞いて一言
縄跳びの技の一つに、放り投げた縄を片足の足首付近に引っかけて止めるなど、「決めポーズ」をする技があることを初めて知り、驚いた。生山さんは、「表現者になりたい。縄跳びは表現もでき、技ができた時が楽しい」という。多くの子どもたちに生山さんの熱意がきっと伝わっているだろう。

■人物略歴

いくやま・ひじき
東京都出身。縄跳びのギネス記録を六つ更新したプロ縄跳びプレーヤー。全国700カ所以上の幼稚園や小学校を訪れて縄跳びの普及活動を進めているほか、テレビ出演を通して幅広く魅力も発信している。詳細は「なわとび小助」の公式サイト(http://nawatobikosuke.com)。

ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170105/ddl/k09/040/163000c#csidx9146fe88e3b1f93993569dfe6c8f6ae
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