避難所生活「3週間お風呂なし」 感染症の拡大懸念
2011.4.4 07:52
東日本大震災の避難所の多くで、入浴が困難な生活が続き、被災者を悩ませている。十分な入浴施設がないことに加えて、水道やガスが止まったままになっていることが原因だ。感染症が広がる懸念が強まっており、専門家は「少しでも清潔に過ごせる環境を」と呼び掛けている。
「一回もお風呂に入っていない」
宮城県気仙沼市の離島・大島。被災から3週間が過ぎてもこんな声が後を絶たない。同市職員の熊谷正明さん(48)は「手や体を拭くウエットティッシュもほとんどない。市内への急患搬送用の船も焼失しているため、感染症の防止が一番の懸案」と言う。沖合に止めた自衛隊の船までヘリコプターで送迎し、風呂に入れるサービスも始まったが、利用できたのはごく一部にとどまる。
感染症対策が専門の松本哲哉・東京医大教授によると、入浴の回数が減り体温が下がると免疫力が低下し、感染症が悪化しやすい。「避難所のように多くの人が生活する場所では、雑菌に触れる機会が増える。皮膚に付いた菌を洗い流す点でも、入浴は効果的だ」と話す。
水道復旧のめどが立たない宮城県南三陸町の避難所で、医療コーディネーターを務める町立志津川病院の西沢匡史医師(38)は「仮設風呂を作っても深さや風呂の縁の高さに抵抗を感じ、遠慮して入浴しない高齢者が多い」と感じている。清潔さを保つよう勧めるため、高齢者の入浴介助のボランティアを全国から募る考えという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110404/dst11040407550006-n1.htm
