短い鉛筆、別の鉛筆と「つなぐ削り器」発売へ

短くなるまで、鉛筆を使う機会は少ないですけど、これは興味あります。

『短い鉛筆、別の鉛筆と「つなぐ削り器」発売へ』
読売オンラインより
2014年12月27日 17時23分

来月発売予定の「つなぐ鉛筆削り器」。2本の鉛筆を1本にできる

 最後の最後まで使いきってほしい――。

 大阪にあるプラスチック小型鉛筆削り器の専門メーカーが来年1月、短くなった鉛筆を捨てることなく、別の鉛筆と継ぎ足して使える「つなぐ鉛筆削り器」の発売を予定している。同23日からパリで開かれる国際見本市に出品し、「日本人の『もったいない』の精神を伝えたい」と意気込む。

 1933年創業の「中島重久堂なかじまじゅうきゅうどう」(大阪府松原市、従業員14人)。年間約600万個の小型鉛筆削り器を製造し、国内シェア(占有率)は約8割に上る。

 新商品は円筒形(直径4・5センチ、高さ7センチ)で、削り穴の一つは短くなった鉛筆の後ろ側に穴を開ける。もう一つは別の鉛筆の先を凸状に削る。この2本を差し込んで接着剤で補強すれば1本の鉛筆として使え、継ぎ目も問題なく削れる。

 もともとは、北陸地方の発明家の男性が約5年前、「短くなった鉛筆を捨てるのはもったいない」と、この仕組みの削り器を開発し特許を取得。受注生産してきたが、手作りのため1日1個しかできなかった。

 「たくさん作って、世界に広めてもらえないか」。男性から同社に電話があったのは2年前。中島潤也社長(46)はその熱心さと、アイデアに驚いた。

 商品化へ向けて試行錯誤を重ね、今夏、インターネット上で概要を発表。「鉛筆を捨てるのがずっと気になっていた。子どもと一緒に使いたい」といった声が寄せられているという。

 中島社長は「物を大事にする心を育んでもらえれば」と期待を込める。予定価格は1500円台(税抜き)。同社ホームページ(http://www.njk-brand.co.jp/)を通じて販売する。

2014年12月27日 17時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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