昭和61年8月の「まちづくりへの提言」

飛山城跡の整備について
・ベンチを設けて欲しい(近くの介護施設入所 女性)
・第二の八幡山公園に(御幸町 男性)
・・南側に駐車場、見晴らし良好な場所へ東屋やトイレの整備
・・城の再現は大谷石で

大谷地区整備
・大谷市民の家の再整備(上野町 男性)
・展望タワーはどうだろうか(御幸町 男性)

交通政策について
・モノレール整備を(上野町 男性)
・・清原工業団地から鬼怒川を渡り、駅東地区から国鉄駅を高架で通り、市内の各百貨店、市役所、県庁を経由し作新学院から大谷地区、森林公園まで。
・・財源には、県、国鉄、私鉄、バス会社のほか、市民から1株500円ぐらいで出資する方式はどうか

・大通りの暴走族対策(大通り 男性)
・・道路照明を変更、深夜通行帯の規制

・市内の路線バスはクリーン車に(元今泉 男性)
・・メタノール車、電気自動車のバスを
・・郊外にバスターミナル設置
・・国鉄バスの車庫の位置
→バスターミナルは宇都宮市圏総合交通体系調査でも同様の意見あり
→国鉄バスは路線の起終点が「作新正門前」なため

・大通りの混雑対策(今宮 男性)
・・道路が広いから路駐が増えるので狭くしてはどうか
・・路地から大通りへ侵入できないようにしてはどうか
→外環状、内環状、都心環状線の整備を急いでいる

・東武宇都宮駅周辺を交通拠点に(簗瀬町 男性)
・・東武西口一帯に那須ターミナルなどを一体的に整備してはどうか
→再開発は、国鉄宇都宮駅を県都の玄関にふさわしいように整備している。
→交通拠点としては、国鉄駅の西口と東口を整備した

・東北道の大谷街道との交差付近にICを(簗瀬町 男性)
→大谷街道の混雑が予想される。IC間の距離もあるので今後検討する。

・地下鉄の整備を(川俣町 男性)
・・国鉄宇都宮駅から東武宇都宮駅まで、途中3箇所くらい停車させる。
・・市、国鉄、バス会社の第三セクター方式として利害や財政上の問題をクリアする
→地下鉄は交通需要や採算面から、人口100万人以下の年では困難であるといわれているため、市としては新交通システムの導入を計画している。

・東北新幹線の増便(西大寛 男性)
・・上野~宇都宮間と宇都宮以北では差があるので、上野~那須塩原間で区間運転を要望する(当時は、「あおば」が1時間に1本、「やまびこ」が1時間に1~2本)
→昭和60年三月のダイヤ改正で市民が利用しやすい現在のダイヤに改正された。今後国鉄民営化等の動向を踏まえて市民の利用しやすいダイヤの実現へ努力する。

公園整備について
・きれいな御本丸公園に(中央本町 女性)
・・犬の糞尿や酔っ払いの吐瀉物で眼を覆うような光景に出くわすので、子どもを遊ばせられない。
→糞尿は衛生上問題があるので、利用者に周知徹底する。

・旧市役所跡地<現・栃木県総合文化センター>は庭園に(匿名)
→市役所跡地は県へ売却し総合的な文化センター建設が予定されている

・八幡山公園に池や噴水を(匿名)
→施設の新設や改良を随時しているが入園者は減少傾向。
→今年度チチハル市から丹頂鶴が贈られ、これを機に新たな入園者開拓に努める。

・市の公園を美しく(西原町 男性)
・・御本丸公園は夜は浮浪者のたまり場
・・森林公園のトリムコースは看板はさびて判読不能、施設は朽ちている
→御本丸公園の浮浪者は警察と合同で取締りし、巡回を強化していく
→森林公園は5人の作業員でごみ収集、雑草の刈り取り、樹木の手入れをしている。トリムコースは傷んだ施設は修理もしくは交換を実施している。

・八幡山公園の再生及び競輪場の移転を(上大曽町 男性)
→競輪場移転については、調査検討しているが財政状況から引き続き努力していく。八幡山公園の施設については、今年度に全面的に見直すなど再整備計画の研究を開始した。

自転車対策
・国鉄駅西口の自転車対策(駅前通 男性)
・・国鉄に駐輪場用地を求める
・・駅ビルラミア前の補導は幅が広いので駐輪可能にしてはどうか
・・立体式の駐輪場を望む
→ラミア付近の歩道を駐輪可能にすると、朝夕の通勤時に大量の自転車が歩道を行き来することになり、歩行者にとって危険であり、点字ブロック上まで駐輪される恐れがある。また部分的に認めると駅前広場全体に駐輪される恐れがあるので、困難だと考えられる。
→国鉄の現状から用地確保は困難な状況。

高齢者対策
・敬老の日には物品より金一封を(鶴田町 男性)
→敬老年金の支給、敬老会の開催、米寿、白寿の祝いなどを通し長寿をお祝いしている。記念品について敬老の意を表すのにふさわしい物品としているが、今後検討する。

・老人パスの実施について(宮町 男性)
・・医療と交通機関について無料化もしくは半額にし経済負担を軽減してはどうか
→高齢化社会を迎えた今、被扶養者の比率は増加を続け、扶養するものの負担が増加し、社会生活に師匠をきたす恐れがある。市とすては、障がい者等にタクシー券の助成などをしている。

福祉について
・長期入院しているが洗濯代が負担なので助成や軽減してほしい(中央本町 助成)

道路整備について
・中央公園南西の住宅街道路の拡幅を(鶴田町 男性)
→道路(市道798号線)は住民の理解が得られず拡幅できないが今後も協議及び検討していく。

・清住町通りに行先表示板を(清住 男性)
・・県外の観光客によく聞かれるので、茨城や東京、両毛方面への行先標示板の設置を望む

・清原方面の渋滞を何とかして欲しい(平松本町(三重から単身赴任) 男性)
→柳田大橋の拡幅や新鬼怒橋の事業着手を働きかけている。道路網の整備とともにバスなど公共輸送の整備充実に努めてまいります。

ごみ対策
・生ごみ収集ボックス設置を(塙田 男性)
・・ごみ収集の不完全さや犬猫等によるごみ飛散などを防ぐために生ごみ専用ボックス設置してはどうか。
→袋による収集のほうが衛生的、交通安全からもメリットである、効率が良いなどの長所があります。市では他方式との比較検討の結果、昭和48年度より袋収集を全市実施に踏み切った。ボックス式だと設置場所確保、収集効率の悪化など困難な問題も発生するので、今後とも袋袖手を継続していくのごご理解ください。

宇都宮城址
・宇都宮城再建を(上野町 男性)
・宇都宮城の復元を(清住 男性)

その他
・宇都宮大学志峰寮を廃止して中学校建設を(東峰町 助成)
・・入寮者が少なく荒廃の一方、近くの陽東中はマンモス校なので、所有権移転などを検討願う
→陽東中は、他校よりも生徒数学級数が多いため、新設か増築かを検討した結果、増築で対応することになり、校庭拡張も実施した。

・市内に公衆トイレの増設を(清住 男性)
・清住1丁目のタヌキ坂の湧き水について(清住 男性)

・新田小学校の校名変更を(清住 男性)
・・清住は以前は「新田町」であり、町内の人や他所の人も言いやすい「死んだ町」というようになり困っていた。新田小も近い将来「死んだ小学校」などの呼ばれ方をすることが予想されるので校名変更を。
→新設校の校名につきましては、地域の歴史や地名などを参考にして、地域の意見を取り入れて決定しています。新田小につきましても、当該字名の「新田」との地元の皆様の強い要望の元決定したものですので、ご理解ください。

・現在は陽西中で実施している犬の予防接種を駒生運動公園で(匿名)
・駒生運動公園で応援団の太鼓禁止を(匿名)

・文化施設配置は均衡に(上大曽町 男性)
・・地理的に南部及び西部に偏在し北部は冷遇である。
・・文化会館まではバスを乗り継ぎ、片道最低330円かかる。

昭和62年2月発行
宇都宮市長公室広報課

巻末
過去の主な提言

昭和58年度
・市の北西部に大学を
→帝京大学が進出予定
・電線地中化
→シンボルロード等において地中化工事実施
・雀宮に公民館や体育館を
→雀宮体育館を建設

昭和59年度
・大学誘致を
→作新学院大学が予定されている