宇都宮線で宇都宮から上り電車に乗車中、小山駅の手前で進行方向左手にシートをかけられたなぞの物体を見た人も多いと思う。
これは、東武鉄道が廃車後保管していた車両をプレゼントするイベントがあり、そのときにJR貨物が東武鉄道の荷物電車モニ1471を無償で譲り受けたものだった。
譲り受けた当初はどこかにもっていく予定だったらしいが、現在まで小山駅の貨物ヤード跡地に置かれていた。
最近になり、その場所を再開発するのに伴い、近々(早ければ今週早々にも)解体されて、鉄くずとなってしまうらしい。
同形車が近年まで東武鉄道の車両工場で入れ替え用機械として使われていたが、工場の移転に伴いお役ごめんとなって、解体されている。
鉄道ではSL、バスではボンネットバスだけが重宝されてそれ以外は、残っていても一般の人には見向きもされないで朽ち果ててるのも多い。
もっとも、SLもここ数年は管理する自治体の財政悪化のため、多額の資金をかけて解体しているところもある。県内でも、大田原の公園に保存されているSLが一時、解体の危機に瀕したが、近くの高校の課題授業の一環で整備されて、引き続き保存されている。
古いものすべてを残すのは物理的に不可能だけど、現在まで残っていた古いものがここにきて解体されて消滅してしまうのは残念です。
とは言っても、一個人ではどうすることもできず、こういったかたちで、こんなものもあったと一般の人に知ってもらう程度しかできません。
画像が先週宇都宮線から撮った東武鉄道の荷物電車モニ1471。