宇都宮駅のJR線高架化

以前の新聞記事をスクラップしたのが出てきました。

1997年4月12日付下野新聞

『JR高架化を断念』
事業長期化・補助も望めず
議員反発「独自案を」

 東西交通の円滑化に向けて、調査を進めてきた市は、JR宇都宮線などの鉄道の高架化を事実上断念し「道路の立体交差化がふさわしい」とする調査結果を11日に開かれた市議会の道路・交通整備調査特別委員会で報告した。
 調査は、1995年度、市と県の事務レベルで設置した市東西交通円滑化方策研究会が実施。東西交通は重要な交通軸と位置付け、JR宇都宮線と同日光線の高架化や、道路の立体交差化などを2年にわたって検討してきた。
この結果、
・鉄道高架化は事業期間が30年かかる
・既に立体交差とした箇所があるため国の鉄道高架化事業の基準に合わず国庫補助が望めない
と結論付けた。

一方、都市計画道路は、
・事業期間が比較的短い
・国庫補助が見込める
などで、「東西交通の早急な円滑化の方策には、道路の立体交差化がふさわしい」とまとめた。

この報告に対し、委員からは、
「市の取り組みが遅い」
「費用が掛かるのはわかるが、将来的に見れば鉄道を高架化する方が望ましいはず」
など不満の声が続出。
委員長は「鉄道の高架化は取り組むべき課題。首都機能移転後の交通体系も踏まえ、東西交通に対する考え方を議会は議会で示す」と話している。

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