単なる器物損壊事件なのに、新聞本紙上では、図解で説明するという力の入れよう。。。
下野新聞サイトより
“真犯人”名乗り出る 宇都宮・バス停損壊事件 逮捕の会社員「無実だ」
(1月12日 05:00)
宇都宮市役所前で昨年末、バス停が壊される事件があり、宇都宮中央署が器物損壊容疑で同市、30代会社員男性を現行犯逮捕した。会社員は一貫して容疑を否認する一方、一緒にいた同僚の真岡市、20代男性が「自分が壊した」と同署に申告していたことが11日までに、下野新聞社の調べで分かった。同署は1人の目撃証言を逮捕根拠としたが、逮捕男性の犯行ではないとする目撃情報も複数あることも判明。会社員は「誤認逮捕だ。無実をはっきりさせてほしい」と訴えている。
同署によると、逮捕容疑は昨年12月27日午後9時45分ごろ、宇都宮市旭1丁目のバス停でアクリル製の時刻表示板を足で蹴って壊した疑い。宇都宮地検が同29日に釈放した。
同署は「物証はなく目撃者は1人だが見間違えはない」と強調。目撃者も取材に対し、飲み会帰りに騒ぎを目撃した経緯を説明し「(逮捕された丸刈りの会社員が)蹴った」と断言した。
一方で事件を目撃したという会社員の別の同僚によると、当日は忘年会で、丸刈りの会社員、真犯人だと名乗り出た黒髪の同僚と3人でいた。会社員が現場から離れた間に酔った黒髪の同僚がバス停を右足で蹴って壊したのを見た、という。
会社員は署員に犯行を否定したが「目撃者がいる」と言われ逮捕された。真犯人だと名乗り出た同僚は当初うそをついて否認したが、会社員の逮捕を知って現場で犯行を認め、同署にも2度出向いたが「仲間をかばっているのでは」と聞き入れられなかったという。
下野新聞社が別の目撃者2人に取材したところ、同署に証言した目撃者と一緒にいた男性は、会社員の写真を見て「蹴ったのは丸刈りではない」と指摘。付近にいた女性も黒髪の同僚を指して「こっちが近い。仲間のような人と現場を去った」と証言した。
同僚が弁償し、被害届が取り下げられたため、地検は容疑の有無の判断をせずに不起訴処分とする見通しとなっている。