少し古い記事ですが、高槻市でも各課ごとに作っていたため、気づけば31体で、同じ名前だったり、使い捨てだったりいろいろと問題が生じていました。
izaより
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/486480/
産経新聞 2011/01/20 13:36
『ゆるキャラも縦割り…各課で乱立31体、使い捨ても 大阪』
大阪府高槻市がイメージ戦略を立てるために各課で作っていた“ゆるキャラ”を調べたところ、31体に上っていたことが20日、分かった。名前が同じだったり、デザインが似たキャラが複数作られたりしており、出番が一回限りの事実上の“使い捨てキャラ”も。数が多いばかりで大半は知名度がほとんどなく、「もう少し、庁内で調整をしたら」と皮肉る声も出ている。
31体は平成18年以降に作成されたものが19体と多く、「ひこにゃん」(滋賀県彦根市)などが立役者になったゆるキャラブームに乗ろうとしたとみられる。大半は職員が自前でデザインしたという。
その中にはまったく同じ名前も。市名にちなんだ「たかちゃん」は政策企画室と広報課がそれぞれ作成。医療課の「元さん」と介護保険課の「ますます元太郎さん」は名前も姿も似ている。
類似キャラはほかにも。同市内に5~6世紀に国内最大級の埴輪(はにわ)生産工場があったことにちなみ、広報課は「ハニー」、消防本部指令調査課は「はにたん」を作成。各課がバラバラにキャラ作りをしていた様子が浮かび上がる。
31体の多くは新制度の紹介パンフレットなど登場出番が限られる“一発屋”。市民の目に触れる機会も少ない。
■代表格は…
ただ、昨年10月に登場した「はにたん」は、他の課から「使用したい」と希望が寄せられるなど評判はまずまず。ヘルメットなど持ち物を変えて消防や救急などの活動を表現できるうえ、「デザインがかわいい」と庁内では話題となったという。
昨年12月には新たに始める「コールセンターサービス」をPRしようと市民相談センターがはにたんを起用。市商工観光課は4月にオープン予定の史跡公園のPRのため、首からカメラを提げたはにたんのデザインも考えている。
■庁内調整を
市の施策の調整役となる政策企画室は「31体にはそれぞれ役割があり、各課が努力した結果だが、確かに多い」と苦笑する。今後は31体のリストを各課に示して、キャラが重複しないようにするという。
市を代表するキャラとなりつつあるはにたんだが、同室は「庁内で人気があっても即座に市の統一キャラにできない。市の取り組みを代表して紹介するのはどんなキャラがいいか、市民が選んだり提案したりする機会を検討したい」としている。
こうしたゆるキャラの乱立ぶりは調整不足を示しているとの声も。
関西学院大学法学部の北山俊哉教授(地方自治)は「キャラクターを使って分かりやすくPRしたかったんだろうが、それにしても31体は多すぎる。ここまで増える前に調整を図るべきだった」と話した。