オレンジリボン運動

毎日JPより

児童虐待:未然防止へ 市民サークル「カンガルーOYAMA」活動始めて5年 /栃木
 ◇オレンジリボン運動は全国に 相談窓口も開設
 小山市で幼い兄弟が暴行の末に殺害された事件を契機に、市民が結成した虐待防止サークル「カンガルーOYAMA」が活動を始めて今年で5年。虐待防止のシンボルとしてオレンジリボンを胸に付ける「オレンジリボン運動」は全国的に広がりを見せる。一向に減らない児童虐待事件に心を痛める会員の地道な活動が続く。【山下俊輔】

 小山市で04年9月、当時4歳と3歳の兄弟が、同居する父親の知人の男から暴行を受けた末に思川に投げ入れられ殺害された事件が起きた。事件前から日常的に兄弟に暴力を振るっていた男は逮捕されたが、刑の確定前に拘置所内で病死した。

 事件後、市社会福祉協議会は市民向けに「虐待防止サポーター養成講座」を開催。講座修了後の05年3月、受講生が中心になって会を設立した。主な活動は、オレンジリボン運動の推進と児童虐待に関する相談窓口の開設だ。

 乳がん撲滅運動などにリボンが使われていることをヒントに、オレンジに「子供の未来が太陽のように明るく温かくあるように」との思いを込め、オレンジリボンを虐待防止のシンボルとして広げる活動を考案した。

 リボンはすべて会員の手作り。昨年は約4万個のリボンを作り、約3万個を配布した。運動は他県の非営利組織(NPO)などの協力もあり、全国的に広がった。また、栃木SCやリンク栃木ブレックスなど県内のプロスポーツチームと連携し、試合会場でリボンや児童虐待防止に関するチラシを配る活動も行っている。

 相談窓口は「SOS…こども虐待防止相談」と名付けられ、毎月第3金曜日の午前10時~午後3時、専門知識を持った会員が電話と面談で相談に乗っている。問い合わせは同協議会(0285・22・9501)。

 一方、課題もある。設立当初、会員は40人以上いたが、現在は19人。うち日常的に活動に参加できるのは7、8人という。少ない人数でリボンを手作りするため会員の負担が大きい。また昨年はキリン財団から社会福祉助成金が助成されたが、今後の資金の見通しは立っていない。会の存続に影響はないが、会員は活動の幅が狭まることを懸念している。

 大久保幸子会長(61)は「児童虐待を止められる地域作りを目指したい。虐待をさせないという意識を市民に持ってもらうことで子供は安全安心な成長をしていける。一人一人が児童虐待を自分のことと受け止めてほしい」と話す。

 ◇来月4日に講演--小山文化センター
 小山市は9月4日、小山市立文化センターで児童虐待防止に関する講演(虐待者の心理と背景)と、シンポジウム(児童虐待の未然防止に向けた地域の取り組み)を開催する。

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100826ddlk09040159000c.html

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県民の日のイベントとかでリボン貰ったことあるけど、まさか会員の手作りだとは思わなかった・・・。

手作りだとわかれば、オレンジリボンの意思や想いが伝わるような気がする。

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