シンプル

構造がシンプルなものは、手入れをして、大事に使えば、それなりに長持ちするようですね。

最近のは、家電からクルマまで、電子制御となっていますが。。。

毎日JPより

日光金谷ホテル:80年以上活躍、回転ドア修復 若返り今週末お目見え /栃木
 ◇「シンプルさ」で長持ち
 現存する国内最古のクラシックホテルで、国の登録有形文化財にも指定されている日光金谷ホテル(日光市上鉢石町)玄関で、長年使われてきた回転ドアの大幅な修復作業が行われている。少なくとも80年以上、内外の宿泊客らを迎え入れてきた“ホテルの顔”は国内で唯一、現役で活躍しているタイプで、修復は初めて。オーバーホールは間もなく終わり、今週末には若返った姿で、再びお目見えする。

 同ホテルは1873(明治6)年開業。回転ドアはホテル側に記録が見あたらず、国産品か輸入品かは「分からない」と言うが、1931(昭和6)年に撮影された写真に収められていることから、少なくとも80年以上は活躍してきた代物。

 同ホテルは「古くても、いい物は残していく」方針で、回転ドアは手動で歩くスピードに合わせて回ることなどから、「温かみがあり、金谷らしい」と、ホテル側にも愛着があったが、「PUSH をす」と打ち出されたしんちゅう製の手押し板はすり減るなど、一部が破損したり傷みが激しくなってきたことから、初のオーバーホールに踏み切った。

 修復は以前、同ホテルの別のドアで実績があった宇都宮市岩原町のクロサキ工芸に依頼し、先月、作業が始まった。指し物の県伝統工芸士で代表の黒崎啓弘さん(67)によると、回転ドアは4枚で構成され、ナラ材で1枚が縦215センチ、幅100センチ、厚さ3センチで上下に2枚のガラスがはめ込まれ、重さは約40キロだった。

 黒崎さんが舌を巻いたのは、その「構造のシンプルさ」だった。直径3センチ、長さ約60センチの鉄パイプとT字パイプを組み合わせたつり金具とナラ材を組み合わせ、バランスを取りドアをつり、下端は金属の軸受けで構成されている。

 金属の支柱にベアリングでドアを回す現代の方式では、「こんなに持たなかっただろう」と推測する。高級材が使われ、ホテルの手入れがしっかりしている点も評価。その上で「回転部分は硬軟の鉄と木材が組み合わされているが、グリスだけで、木材はほとんど摩滅していなかった」と言う。仕事の手を抜かなかった職人技と知恵が、長持ちのかぎを握っていた。「昔の人に教えられた」と、振り返った。【浅見茂晴】

4 Replies to “シンプル”

  1. > らぱんにゃさん
    最初、タイトルを「シンプル イズ ベスト」にしようかと思いましたが、長すぎるのでやめました・・・。

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