米沢のワゴン車転落:ワゴン車引き揚げ 米沢署、車体を本格的調べ /山形
毎日新聞 6月7日(火)11時29分配信
県立酒田工業高校山岳部の生徒と教諭12人が乗ったワゴン車が米沢市の天元台スキー場下の鉱毒防止組合管理の林道から転落した事故で、米沢署は6日午前、ワゴン車を引き揚げた。自動車運転過失致傷の疑いで調べているが、今後、ワゴン車のブレーキなど車体を本格的に調べる。
調べによると、ワゴン車は林道のがけから転落し止まったが車内には教諭2人と生徒3人が残ったという。約80メートル先でスライドドアが外れ生徒計7人が振り落とされ、うち1人は車よりさらに30メートル下の沢の途中に放り出されていた。
◇絶壁のような現場
事故現場とワゴン車を確認するために6日、白布温泉の遊歩道奥から沢づたいに急な沢を登り、事故現場に着いた。ワゴン車はさらに急な沢直前で止まっていたが、屋根や窓はほぼつぶれていた。
転落してきた上方を見ると、車がぶつかったのか、根本のコケや樹皮がはがれて黄色がかった木肌の露出した樹木が続き、落ち葉の積もった地肌が所どころでえぐれていた。
引き揚げは、大型の25トンクレーン車が使われた。作業員10人がワイヤを二重にしたり、車に取り付けたロープを結び直したりしながら、慎重に引き揚げた。車後部には、現場に残されていた生徒たちのヤッケやリュックなどを入れた大袋が付けられた。
斜度は、50度近くはあるというが、絶壁のよう。作業員の1人は「こんながけで、よく全員が助かったよ」と驚いていた。【近藤隆志】
6月7日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110607-00000071-mailo-l06
米沢のワゴン車転落:酒田工山岳部が県高校総体辞退 /山形
毎日新聞 6月2日(木)14時33分配信
県立酒田工業高校山岳部の生徒ら12人が乗ったワゴン車の転落事故で、同校は3日から米沢市の吾妻連峰で行われる県高校総体登山競技への出場を辞退することを県高校体育連盟に届け出て、了承された。同校や連盟によると「生徒らが負傷して参加態勢が整わないため」という。【和田明美】
6月2日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110602-00000202-mailo-l06