女川の災害FM局、存続危機…設置場所期限切れ

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<東日本大震災>女川のFM局、存続危機…設置場所期限切れ
毎日新聞 2月27日(月)11時9分配信

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わずか2坪のスタジオから放送を続ける町民ら=宮城県女川町で、竹田直人撮影
 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町で、被災者自身が生活情報などを発信してきたラジオ局「女川さいがいFM」が、存続の危機に直面している。スタジオのある女川第二小学校が新年度を迎えるに当たり、設置場所の使用期限が切れるのが理由。同局の松木達徳代表(41)は「被災した町の放送局として役目はまだある」と存続を目指している。

 同局は、震災から約1カ月後の昨年4月21日、松木代表らの発案で開設。避難所の炊き出し情報などの災害情報を伝えた。

 放送免許は、町災害対策本部に取得してもらい、日本財団の「臨時災害FM局支援プロジェクト」の助成金約734万円を基に、局が独自で運営。校庭に置かれた約6.6平方メートルのプレハブ小屋で、現在もDJを務める住民が、心に残った震災関連のニュースや前日に食べた料理など身近な話題を織り交ぜながら、生活情報や音楽などを流している。

 当初は3カ月の約束で校庭を借りたが、移転費用の工面が難しく、年度末まで使用期限を延長してもらっていた。町企画課は「復興事業が本格化してきており、資金の援助は不可能で、新たに提供できる場所もない」と説明している。

 同校近くの仮設住宅では同局以外の電波が入りにくく、放送を楽しみにしている住民も多い。仮設住宅で暮らしている無職、阿部たき子さん(72)は「町の人たちの会話が楽しく、毎日聞いている。何とか続けてほしい」と話している。【竹田直人】

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最終更新:2月27日(月)11時25分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120227-00000013-mai-soci

One Reply to “女川の災害FM局、存続危機…設置場所期限切れ”

  1. プレハブの移転先の地面くらいは市が用意してもよいと思うのですが…。

    出力とか利活用の詳細がわからないのでなんとも言えませんが、それはこれからでも広げていけるものですし、特に『被災地』には様々な助成や補助があるので、企画力の問題のような気がします。

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