<「婚学」講座>九大が開講

<「婚学」講座>九大が開講 1年生対象、倍率5倍の大人気
毎日新聞 5月10日(木)13時35分配信

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握手などユニークなグループ活動でお互いの距離を縮めながら、結婚やコミュニケーションについて学ぶ受講生=青木絵美撮影
 九州大(福岡市)は今年度、結婚について学ぶ1年生対象の教養セミナー「婚学」を開講した。晩婚化が進む背景に、若者が対人関係を苦手にしていることなどがあるとして、コミュニケーションの能力を磨いたり、恋愛を取り巻く諸事情も伝授したりする異色の講座。倍率は5倍に達する人気で、異性とどう付き合えばいいのか悩む若者の現状を映し出しているようだ。【青木絵美】

 担当する佐藤剛史助教(農学)はこの5年ほど、お金や働く意味を考えるキャリア教育を続けてきたが、非婚や晩婚化、離婚率の上昇、「婚活」ブームなどの社会現象に着目。「勉強や就職ばかり気にして、学生時代に『結婚』『家族』の大切さを考えないまま将来設計をしている」として「婚学」の必要性を思い立った。

 講座は4~7月の計15回で、2単位取得でき、学生約150人が申し込んだ。自己PRを踏まえて選考された男子16人、女子13人の計29人が受講している。

 最初の授業では、佐藤助教がコミュニケーションへの自信を質問。多くの学生が「話が続かない」「切り出し方が分からない」と苦手な理由を並べた。佐藤助教は「まず前向きに話を聞くこと」と助言。2人組、4人組と形を変えて、握手などスキンシップも交えた会話のトレーニングを重ねる。

 この他、理想の家族に必要な夫婦の約束事について学生に提案させたり、既婚者や家庭内暴力(DV)の被害者、離婚した一人親らの体験談を聞いたりするなど、結婚を幅広く考える時間も設ける。

 受講生の城戸雄大さん(18)は「積極的でない自分を変えたいと思って受講した。いろいろな人の話を聞き、考えを深めたい」。佐藤助教は「婚学は人生を豊かにするために必要な勉強。世の中から『婚活』が要らなくなるような学問にしたい」と話す。

 11年版子ども・子育て白書(10年の概数値)によると、日本人の平均初婚年齢は男性が30.5歳、女性は28.8歳で、35年前に比べ3~4歳上昇している。

 講義にアドバイザー役として協力し、福岡県糸島市で婚活イベントを開いている「NPOいとしま」の馬場純子代表は「年齢的な焦りから婚活に参加する人もいるが、少子化などを解決するにはもっと早い年代から考えるべき問題」と指摘。「若い世代がどんな考え方なのかを知り、婚活イベントにも生かしたい」と話している。

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最終更新:5月10日(木)17時17分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120510-00000038-mai-soci

2 Replies to “<「婚学」講座>九大が開講”

  1. 婚学ですか。

    どうなのかなぁ。

    確かに家庭教育力や社会教育力が低下しているけれど…。

    多くのしあわせな結婚には、誰かのお節介が要るんですよね。

  2. > sirokumaさん
    本人になんとかしなくてはという自覚があるなら、こういうのもありではと思います。

    最近の大学は、基礎学力的なことも教えたりするので、その一環ではないでしょうか。

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