夢はコミュニティーFM ネット放送「ミヤラジ」

> 「ミヤラジ」は将来のコミュニティー放送局開設を目指した「準備放送」という位置づけ。

このため、UST配信が50回を超えても準備放送のままとなっているようです。

読売オンラインより

 県内初のコミュニティー放送局の開局を目指して、宇都宮市民有志が手作りで行っている地元密着のインターネット放送「ミヤラジ」が、放送開始から1周年を迎えた。気になるお店や地元イベントをこまめに紹介して放送回数は50回を超え、認知度も上昇中。メンバーは「ノウハウを蓄積し、地元情報を発信するコミュニティー放送局をつくりたい」と夢を描いている。(増田政幸)

 

 宇都宮市中心部・オリオン通りのカフェ2階。司会役の宇都宮市民が、ゲストのバー店主を相手に「カクテルカーニバルの見所は?」と軽快なトークでイベント情報を聞き出した。

 宇都宮市民ら7人で作る有志「ミヤラジ 宇都宮 愉快な情報局 運営委員会」が2011年5月からインターネットの動画サイト「ユーストリーム」で始めた「ミヤラジ」の一場面だ。会議室を借りて放送を始め、地域のお店やイベントの情報を発信している。今年5月には、市中心部で行われたイベント「デジタルまんが甲子園」審査会の中継を依頼された。

 “局長”を務める映像制作会社経営、稲葉克明さん(46)によると、「ミヤラジ」は将来のコミュニティー放送局開設を目指した「準備放送」という位置づけ。

 市の活性化を考えるボランティア活動をしていた稲葉さんは10年、県内にコミュニティー放送がないことから、「災害や街のイベント情報を伝える放送局があったら」と、地域活性化の起爆剤を目指して友人らと勉強会を開始した。

 毎月の勉強会を重ね約1年たった頃、東日本大震災が発生した。被災地のコミュニティー放送が住民に必要な情報を届ける重要な役割を果たしていることを痛感し、「やれることから始めよう」と、大規模な設備や電波の免許がなくてもできるインターネット放送を11年5月25日に始めた。

 最初は、パソコン1台にウエブカメラを取り付けただけの機材で、スタッフも出演者を含め4人だけ。地元らしさを出すために、街中の店先から放送するようにした。現在は毎回異なる店舗を“スタジオ”にし、毎週水曜午後7時から1~1時間半の放送をしている。

 5月30日の1周年記念放送では、視聴者から「ミヤラジ1周年おめでとうございます」と祝福を受けた。稲葉さんは「日本全国に宇都宮のことを伝えられるのはインターネットの良いところ」と利点を挙げるが、電波を使ったコミュニティー放送の実現にこだわる。

 放送設備を維持するための資金確保や免許取得など課題は少なくない。稲葉さんは「震災や竜巻の際にもラジオの重要性は痛感した。中心市街地の話題や防災情報を届けたい」と意欲は衰えない。

 ミヤラジのURLは、http://www.ustream.tv/channel/miyaradi

(2012年6月3日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20120602-OYT8T01095.htm

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