善意が裏目に…孤独死の発見遅れる

新聞店に不在の連絡を入れたら、新聞店の関係者に空き巣に入られたという話も実際にありましたし、新聞を取らない場合はそういった異変も気づきにい。
近年はご近所への声の掛け合いも最近は減っていますから、孤独死や急病で倒れていたという異変がわかりにくくなっていますね。

読売新聞の関連サイトより
『近所の善意が裏目に…孤独死、発見遅れた理由』
栃木県宇都宮市内の民家で5日夕、独り暮らしの60歳代の男性が一部腐乱した状態で亡くなっているのが、新聞販売店長(40)による警察への通報で発見された。

 新聞受けに新聞がたまったら報告するよう同店は注意していたが、近隣住民は不在と思い、空き巣を心配して新聞をポストから室内に押し込み、長い間外から異変が分からなかった。識者は「プライバシーとの兼ね合いは難しいが、変だと思ったら迷わず関係機関に相談を」と呼びかけている。

 同店は店員に対し「3日程度新聞がたまったら報告を」と常日頃注意喚起し、報告があれば店長自身が付近住民の協力などで状況を把握し、警察に通報するようにしている。

 店長によると、5日午後0時半頃、男性方にパート従業員が集金に行ったが、応答がなかった。店長が駆け付け、近隣住民から「数日新聞がたまっていることがある」と聞くなどし通報。署員から「トイレで亡くなっていた。10月19日の新聞は開いてあった」と聞いたという。死因は病死とみられる。

 近隣住民によると、男性は九州出身。近隣住民の女性2人は10月23日頃と11月4日、新聞がたまり、家中のシャッターが閉じていることから「帰省中かも。不在と思われ空き巣が入っては大変」と、新聞を押し室内に落とした。

 男性は庭作業が趣味で、庭木を手入れする姿が地域住民に普段から見かけられていた。今夏、女性の一人が「熱中症に気をつけて」と声をかけた際も「元気なうちにやっておかないと」と応じていたという。

 店長は「新聞がたまれば配達員が気づいたかも知れないが、よかれと思ってのことだろう。今後も気を配り、発見に努めたい」と話した。同店では今夏も通報し、孤独死した男性の発見につなげた。

 女性は「亡くなっているなんて思わなかった」と悲しそうに語った。別の女性も「帰省のときは教えてくれるよう言っておけば違ったかも」と振り返った。

 “配慮”が結果的に早期発見を妨げてしまったケースだが、高齢者福祉に詳しい宇都宮短大の天野マキ教授は、高齢者自身が元気なことを示すために、軒先に毎日旗をかざしているという県外の地域事例を指摘。「異変に気づいても、立ち入るべきか迷うケースも多い。プライバシーを守りつつ見守りできる体制作りが大事」と話している。

(2012年11月13日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=68028&from=yoltop

One Reply to “善意が裏目に…孤独死の発見遅れる”

  1. これは 切ない・・・

    原発事故で 富岡町から仮設住宅に避難している方が、
    「仮設で 孤独死を出さないために、 朝、 玄関に黄色いハンカチを出してもらうといいかなと思ったけれど、
    空き巣に 目をつけられやすいというので、 それもできずにいます」
    と 言っていました。
    また、 震災-原発事故-避難移動の繰り返し等で 人付き合いを避けるようになってしまった人もいるそうです。

    空き巣に狙われず、 安否確認を取りやすい方法というのは ないのかな?
    24時間以上 水道の蛇口をひねらずにいると 通報されるとか?

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